[お酒の紹介]
2025年07月18日
【ロイヤルサルート21年】王室にふさわしい一杯
概要
ロイヤルサルート21年は、スコットランドの老舗ウイスキーメーカー、シーバス・ブラザーズ社によって手がけられる、ハイエンドなブレンデッド・スコッチウイスキーです。1953年、エリザベス2世女王の戴冠を祝して誕生し、その名は王室に敬意を表す「21発の礼砲(サルート)」に由来します。この由緒ある背景から、ロイヤルサルートは王室の威厳と伝統を体現するウイスキーとして、世界中で高い評価を受けています。
味わい
ロイヤルサルート21年は、その名にふさわしく、気品と重厚感を兼ね備えたブレンデッド・スコッチウイスキーです。グラスに注いだ瞬間から広がる香りは、熟した洋ナシや赤リンゴ、ドライフルーツのような甘く華やかなアロマに、バニラやハチミツ、ほのかなナッツの香ばしさが重なり、奥行きのある印象を与えます。さらに、シナモンやクローブといった穏やかなスパイスのニュアンスも感じられ、複雑ながらも調和の取れた香り立ちが特徴です。
口当たりは非常になめらかでクリーミー。長期熟成によって育まれた深いコクが口いっぱいに広がり、ダークチョコレートやトフィー、ドライアプリコットを思わせる豊かな風味が次々と現れます。加えて、ほんのりと感じられるスモーキーさが全体の味わいを引き締め、バランスの良いブレンドに仕上がっています。
飲み終えた後には、スパイスとオーク由来の甘やかな余韻が静かに、しかし長く続き、温かみのある後味が残ります。その余韻の美しさは、まさに王室にふさわしい格調高さを感じさせます。
飲み方
ロイヤルサルート21年は、その繊細で複雑な風味をじっくりと味わうのにふさわしい、上質なブレンデッド・スコッチウイスキーです。まずおすすめしたいのは、ウイスキー本来の香りと味わいを最もダイレクトに感じられるストレート。常温のまま少量ずつゆっくりと口に含むことで、21年以上の熟成がもたらす深みと余韻を堪能できます。
香りの層を広げ、味の輪郭をやわらかくしたい時には、トワイスアップという飲み方が適しています。これは、ウイスキーと同量の常温の水を加えるスタイルで、アルコールの刺激が和らぎ、より繊細なアロマや甘さが引き立ちます。
また、よりリラックスした気分で楽しみたい方には、オン・ザ・ロックやハーフロックもおすすめです。氷の冷却によって味わいが徐々に変化し、時間の経過とともに異なる表情を見せてくれます。特に夏場には、涼やかに楽しめる飲み方として人気があります。
その名が示す通り、ロイヤルサルート21年は「王室にふさわしい一杯」。大切な日を彩る特別なウイスキーとして、多くの愛好家を魅了し続けています。